肘関節の構造
肘関節と前腕に存在する関節
椀尺関節
椀橈関節
近位橈尺関節
遠位橈尺関節
肘関節の靭帯
肘周囲の靭帯にはゴルジ器官、ルフィに終末、パチニ小体、自由神経終末からなる器械受容器(メカノレセプター)が多く存在し固有感覚は高まることで神経系に提供される
内側側副靭帯
前部線維:内側上顆前部から起こり尺骨の鈎状突起内側へ付着
→肘の完全伸展位で緊張する。肘の伸展制限院因子
外側側副靭帯
輪状靭帯
椀尺関節
滑車上の関節表面は300°にわたって硝子軟骨に覆われているのに対し
滑車切痕は180°にすぎない
→皮膚、屈筋群、関節包前部、内側側副靭帯前部の伸張性が不可欠
回内する筋
円回内筋 方形回内筋
撓側手根屈筋 長掌筋
【回外を制限】
円回内筋 方形回内筋
遠位橈尺関節の掌側関節包靭帯
斜索 骨間膜 方形靭帯
尺骨手根複合体
前腕骨間膜
橈骨から斜めに内側遠位方向へ走行
肘屈筋、回内外の遠位付着は橈骨
→橈骨に加わる力を一部尺骨に伝達する
斜索
尺骨粗面外側端から二頭筋結節のすぐ遠位へと走行
荷重で生じる80%は撓側手根関節を介して前腕に伝達
20%は尺骨手根間隙を超えて伝わる
構造的に遠位方向にへに力に対して抵抗するような配列になっていない
回外する筋
回外筋 上腕二頭筋
撓側手根伸筋 長母指伸筋 示指伸筋 腕橈骨筋
上腕二頭筋の回外としての効率は肘90°屈曲位あるときに最大
肘伸展時と比較し2倍のトルクを生じる
【回内を制限】
上腕二頭筋 回外筋
遠位橈尺関節の背側関節包靭帯
尺骨手根複合体
【私見】
脳卒中後遺症患者で肘伸展、回外制限となっていることが多い。発達の過程からも回内外は尺側の安定に対して橈骨が運動を行うためどこを促通、抑制すべきか。また制限となっているのは、皮膚、靭帯、筋、関節包なのか再評価する必要があると感じた。
参考文献:筋骨格系のキネシオロジー